『イカゲーム』はシーズン3で完結しました。2025年6月です。
では2026年の上半期、Netflixで一番見られた『イカゲーム』はどのシーズンだったか。
シーズン1です。2021年の作品です。
3シーズンを並べる
| シーズン | 配信開始 | 視聴時間 | 視聴数 | 総尺 | 全体順位 |
|---|---|---|---|---|---|
| シーズン1 | 2021年9月 | 3,860万時間 | 460万 | 8:19 | 409位 |
| シーズン3 | 2025年6月 | 3,260万時間 | 530万 | 6:08 | 505位 |
| シーズン2 | 2024年12月 | 3,200万時間 | 450万 | 7:10 | 519位 |
視聴時間ではシーズン1が最上位。5年前の作品です。
視聴数ではシーズン3が最多(530万)。尺が6時間8分と短いぶん、同じ時間でも回数が多く出ます。以前の記事で書いた「何で数えるか」の差が、そのまま出ています。
配信から5年経ったシーズン1が、完結したばかりのシーズン3より長く見られている
先に断りを入れる
この表を「シーズン3が失敗した」と読むのは間違いです。
シーズン3の配信は2025年6月27日。最も見られた最初の数か月は、2025年下半期のレポートに入っています。 この表に写っているのは、その後の半年ぶんです。
だから公平な比較は「配信後の半年」同士でやるべきで、この表では時期がずれています。
その上で、ひとつ確かなことがあります。シーズン1は2021年の作品なのに、いまだに毎期3,000万時間台を出している。 これは時期のずれでは説明できません。
3シーズン合わせても、今年の1本に届かない
もうひとつ、規模の話をします。
| 視聴時間 | |
|---|---|
| イカゲーム 3シーズンの合計 | 1億320万時間 |
| 鉄槌教師(2026年6月配信)1本 | 5億1,470万時間 |
『鉄槌教師』1本が、『イカゲーム』全3シーズンの5倍です。
これも読み方に注意が必要です。『イカゲーム』の数字は「もう配信から時間が経った作品の、今期ぶん」であって、生涯累計ではありません。累計で見れば桁が違います。
ただ、「いま」のNetflixを動かしているのは何かという問いには、この表がそのまま答えています。名前の大きさと、今期の数字は別のものです。
それでも、シーズン1が意味すること
私が面白いと思ったのは、順位ではなく下がり方です。
| 作品 | 配信からの年数 | 上半期の視聴時間 |
|---|---|---|
| イカゲーム シーズン1 | 約5年 | 3,860万時間 |
| 愛の不時着 | 約6年8か月 | 7,530万時間 |
| ヴィンチェンツォ | 約5年6か月 | 3,530万時間 |
『イカゲーム』は世界で最も有名な韓国ドラマですが、同じ時期の『愛の不時着』の半分です。
理由は尺だと思います。『イカゲーム』シーズン1は8時間19分。『愛の不時着』は22時間28分。2.7倍違います。
もう一度見返したときに積み上がる時間が、そもそも違う。知名度は『イカゲーム』が上でも、視聴時間では長い作品が勝つという構造です。
ただ、尺だけでは説明しきれない部分もあります。旧作の残り方は、経過年数とも尺とも、きれいには対応していません。
| 作品 | 配信 | 経過 | 上半期の視聴時間 |
|---|---|---|---|
| 女神降臨(tvN・Netflix作品ではない) | 2020年 | 6年 | 1億3,220万時間 |
| 愛の不時着 | 2019年 | 7年 | 7,530万時間 |
| イカゲーム S1 | 2021年 | 5年 | 3,860万時間 |
| 梨泰院クラス | 2020年 | 6年 | 1,680万時間 |
古い順に小さくなっていません。 いちばん多いのは6年前の『女神降臨』で、しかもNetflixの自社作品ですらありません(2020年のtvNのドラマです)。
ここから先は私の見立てですが、旧作の残り方を決めているのは「二度目があるか」だと思っています。仕掛けで引っぱる作品は一度で終わり、暮らしや関係を描く作品は何度でも入れる。『イカゲーム』は仕掛けの強い作品です。一度見れば十分、という性質が、5年後の数字に出ているのかもしれません。
旧作の数字は、経過年数でも知名度でも決まらない。決めているのは二度目があるかどうか
「代表作」と「稼ぐ作品」は別
ここまで6本の記事で数えてきて、はっきりしてきたことがあります。
- 世界で一番有名な韓国ドラマは『イカゲーム』
- いま一番見られている韓国ドラマは『鉄槌教師』
- 長く稼ぎ続けている韓国ドラマは『愛の不時着』
この3つは全部違う作品です。 そして、どれを「代表作」と呼ぶかは、何を測りたいかによって変わります。
ニュースが「韓国ドラマといえば『イカゲーム』」と書くとき、それは知名度の話をしています。Netflixが韓国に投資を続ける理由を知りたいなら、見るべきは別の数字です。
なお、シーズン1がいまも見られている理由には、もう1つ候補があります。シーズン3が出たこと自体が、シーズン1を起こしている可能性です。
当ブログで後に確かめたことですが、新作が出ると前作が一緒に順位表へ戻る現象が何度か起きています。『京城クリーチャー』はシーズン2の週にシーズン1がTOP10へ再浮上し、『六本木クラス』の放送時には本家『梨泰院クラス』が「逆走1位」になりました。
| きっかけ | 起こされた側 |
|---|---|
| 京城クリーチャー S2(2024年9月) | S1が同じ週にTOP10へ再浮上 |
| 六本木クラス(2022年・日本版リメイク) | 本家『梨泰院クラス』が逆走1位 |
| イカゲーム S3(2025年6月完結) | S1が翌期も3,860万時間(推測) |
3行目だけは確かめていません。 S1の数字が完結前と比べて増えたのか減ったのかは、2025年下半期のレポートを同じやり方で数え直さないと分かりません。そこはまだやっていないので、可能性として書くだけにしておきます。
あなたが『イカゲーム』を見返したのは、シーズン3が出たからですか。それとも、まったく別のきっかけでしたか。そこが、この推測の答えです。
まとめ
- 2026年上半期、最も見られた『イカゲーム』はシーズン1(3,860万時間・2021年配信)
- 視聴数ではシーズン3が最多(530万)。尺が短いぶん回数で出る
- ただしシーズン3の初動は前回のレポートに入っている。この表だけで評価はできない
- 3シーズン合計(1億320万時間)でも、『鉄槌教師』1本(5億1,470万時間)の5分の1
- 同時期の『愛の不時着』(7,530万時間)はシーズン1の約2倍。尺が2.7倍違う
- 「有名な作品」「いま見られている作品」「長く稼ぐ作品」は、全部別の作品だった
- 旧作の残り方は経過年数でも知名度でも決まらない(6年前の『女神降臨』が1億3,220万時間で最多)
- 次にやるのは2025年下半期レポートの集計。S3の完結がS1を起こしたのかが分かる
次は、この表で韓国より上にいた国の話をします。映画では、インドが韓国の1.9倍見られていました。
数字の出典
この記事の数字は、Netflixが公表した半期レポート 「2026年上半期に見られた作品」 に添付されているデータを、1本ずつ全数集計したものです。
- 集計対象: シリーズ8,195本/映画9,179本(2026年1月〜6月)
- 合計は976億6,000万時間。公式発表の「97 billion hours 超」と一致します
順位や合計は公式発表そのままではなく、この一次データを自分で数え直した結果です。
総帥(そうすい)のHP 

[…] 『イカゲーム』はいまでもシーズン1が一番見られている——5年前の作品が完結編を上回った […]
[…] 『イカゲーム』はいまでもシーズン1が一番見られている——5年前の作品が完結編を上回った […]
[…] 『イカゲーム』はいまでもシーズン1が一番見られている——5年前の作品が完結編を上回った […]
[…] 『イカゲーム』はいまでもシーズン1が一番見られている——5年前の作品が完結編を上回った […]
[…] 『イカゲーム』はいまでもシーズン1が一番見られている——5年前の作品が完結編を上回った […]
[…] 『イカゲーム』はいまでもシーズン1が一番見られている——5年前の作品が完結編を上回った […]
[…] 『イカゲーム』はいまでもシーズン1が一番見られている——5年前の作品が完結編を上回った […]