2026年上半期、Netflixが出した韓国の新作は20本だけだった——日本は35本で1億時間ゼロ

Netflix公式レポートを数え直す一連の記事の続きです。

最後に、2026年上半期に新しく配信が始まった作品だけを取り出します。過去の蓄積を全部外して、今年出たものだけで比べます。

韓国語シリーズは20本。日本語シリーズは35本でした。

本数では日本のほうが多い。それでも視聴時間は、こうなりました。

20本と35本

韓国語 日本語
2026年上半期に配信開始 20本 35本
合計視聴時間 27億3,000万時間 4億6,800万時間
1本あたり 1億3,650万時間 1,337万時間
世界配信されているもの 15本(75%) 9本(26%)

1本あたり10.2倍の差です。

カタログ全体で比べたときは3.4倍でした。今年の新作だけに絞ると、差が3倍に開きます。

韓国の新作1本あたり136.5百万時間
日本の新作1本あたり13.4百万時間

韓国の20本を全部並べる

20本しかないので、全部載せます。

題名について先にお断りします。 レポートの一覧は原題(ハングル)で載っているものが多く、そのままだと日本の読者には読めません。自分が見た作品がそこにあっても気づけないので、配信日と話数を突き合わせて確認できたものは、日本語の題名に直しました。 確認が取れなかったものは、推測で日本語を当てず原題のまま残しています。

作品 配信日 視聴時間 世界配信
鉄槌教師 6月5日 5億1,470万時間 あり
恋の通訳、できますか? 1月16日 3億7,770万時間 あり
素晴らしき新世界 5月8日 2億5,340万時間 あり
ワンダーフールズ
原題 원더풀스
5月15日 1億8,840万時間 あり
ブラッドハウンド シーズン2 4月3日 1億6,910万時間 あり
脱出おひとり島 シーズン5 1月20日 1億6,730万時間
本日も完売しました
原題 오늘도 매진했습니다
4月22日 1億6,450万時間 あり
マンスリー彼氏
原題 월간남친
3月6日 1億6,090万時間 あり
언더커버 미쓰홍 1月17日 1億5,550万時間 あり
サラ・キムという女
原題 레이디 두아
2月13日 1億5,400万時間 あり
キリゴ 4月24日 1億1,840万時間 あり
오늘부터 인간입니다만 1月16日 9,090万時間 あり
모두가 자신의 무가치함과 싸운다 4月18日 5,500万時間 あり
샤이닝 3月6日 4,820万時間 あり
유재석 캠프 5月26日 3,140万時間
エージェント・キム(김부장) 6月26日 2,300万時間 あり
BTS THE COMEBACK LIVE 3月21日 2,240万時間
맨 끝줄 소년 6月26日 1,700万時間 あり
미스터리 수사단 シーズン2 2月27日 1,100万時間
이서진의 달라달라 3月24日 740万時間

※「世界配信」の欄は、レポートの「Available Globally?」をそのまま写したものです。全地域で同時に出ているかどうかの区分で、報道で使われる「全世界配信」という言い方とは一致しないことがあります。

20本中14本が「リミテッドシリーズ」(1シーズン完結)でした。

そして1億時間を超えたものが11本あります。20本出して11本が1億時間。打率としては相当なものです。

日本の35本はどうだったか

上位を並べます。

作品 視聴時間 世界配信
刃牙道 シーズン1 8,480万時間 あり
地獄に堕ちるわよ シーズン1 7,910万時間 あり
九条の大罪 シーズン1 6,390万時間 あり
プリズム輪舞曲 シーズン1 3,340万時間 あり
ボーイフレンド シーズン2 2,730万時間
2026 WBC 準々決勝 日本 対 ベネズエラ 2,280万時間
氷の城壁 シーズン1 2,140万時間 あり
2026 WBC 日本 対 韓国 1,930万時間

1億時間を超えたものはゼロでした。 最高が8,480万時間です。

そして35本のうち3本が、ワールド・ベースボール・クラシックの試合中継です。1試合ごとに1本として数えられています。

日本のNetflixがスポーツ中継に力を入れているのは分かります。ただ、それが上半期の新作35本のうち3本を占めているという事実は、そのまま供給本数の薄さを表しています。

「20本しかない」ほうが強い

ここまでの記事で書いてきたことを、最後に1つにまとめます。

韓国 日本
今年の新作 20本 35本
そのうち世界配信 15本(75%) 9本(26%)
1シーズン完結型 14本
1億時間超 11本 0本

韓国は20本しか出していません。そのうち15本を世界の棚に乗せ、14本を1シーズン完結型にし、11本を1億時間に到達させました。

日本は35本出して、世界の棚に乗ったのが9本。1億時間はゼロ。

本数の問題ではありませんでした。20本を、どういう形で、どこの棚に置いたかの問題でした。

この表は6月30日で切れている

最後に、この表の限界を書いておきます。

上の一覧の16番目、『エージェント・キム』の2,300万時間に注目してください。配信は6月26日です。集計期間の終わりまで5日しかありません。

この作品はその後、7月6日〜12日の週だけで視聴数910万・視聴時間5,910万時間を記録し、22か国で1位、72か国でTOP10入りしています。

つまり上半期の表では、この作品はまだ何も始まっていない状態で写っています。

同じことが『맨 끝줄 소년』(6月26日配信)にも言えます。レポートの数字は、6月30日時点のスナップショットです。順位を絶対視すると、こういう作品を見落とします。

次のレポートは2027年の初頭に出ます。そこで『エージェント・キム』が何位に入っているかは、いまから楽しみにしています。

まとめ

  • 2026年上半期の新作は、韓国語20本・日本語35本
  • 視聴時間は27億3,000万時間 対 4億6,800万時間。1本あたり10.2倍差
  • 韓国は20本中15本を世界配信、14本を1シーズン完結型にしている
  • 1億時間を超えたのは韓国11本、日本0本
  • 日本の35本にはWBCの試合中継が3本含まれている
  • この表は6月30日で切れている。6月26日配信の『エージェント・キム』は、まだ数字が乗っていない

ここまでで、レポートの主要な欄はひととおり数え終わりました。次からは、この表に写っていた「韓国以外」を見ていきます。まずは、韓国語作品としては1本も数えられないのに、韓国映画458本の合計の44%を1本で稼いでいた作品の話です。

数字の出典

この記事の数字は、Netflixが公表した半期レポート 「2026年上半期に見られた作品」 に添付されているデータを、1本ずつ全数集計したものです。

  • 集計対象: シリーズ8,195本/映画9,179本(2026年1月〜6月)
  • 合計は976億6,000万時間。公式発表の「97 billion hours 超」と一致します

順位や合計は公式発表そのままではなく、この一次データを自分で数え直した結果です。


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